「大学見本市 2024~イノベーション・ジャパン 」に出展しました

先端技術センターは、国立天文台産業連携室と協力して東京ビッグサイトで開催される「大学見本市2024〜イノベーション・ジャパン」に出展しました。「インフラ・安全・社会基盤」ブースの一角に、「レーザー送出光学装置への補償光学系の応用とデモ」と題し、展示では、当センターの特任助教 服部雅之が補償光学系の実動デモを行いました。

補償光学系は、動的補正により光学系の性能を向上する技術です。天体観測では、地球の大気の揺らぎによるボケを補正し、星や銀河といった天体の像をくっきりさせて、観測精度を向上させています。そのような補償光学による精度向上を、顕微鏡をはじめとした様々な応用に広げるためには、特許取得済みの調整系が鍵となります。そして補償光学の応用が広がるにつれ、像のみでなく光波自体を整える効果、特に、擾乱を補正しながらレーザー光を送り出すことに、「基盤技術」としての期待が高まってきています。そこで、今回の展示では「社会基盤への基盤技術の実装」として、望遠鏡・顕微鏡から擾乱の向こう側にレーザー光を整えながら送出する実験結果を紹介致しました。また、展示会場に実験装置を持ち込み、特にお問い合わせの多い顕微鏡での補償光学系の実動デモを行いました。振動や外来光など展示場の環境下でも、特許の調整系により安定化された補償光学系によって微細試料の揺らぎを補正し、サブミクロンの世界への入り口をご案内させていただきました。

今回の展示では様々な分野から多くの方々にご来訪いただき、幅広い視点からご要望やご意見を頂戴致しました。引き続き、補償光学の原理・応用から具体的な技術相談まで、お気軽にお問い合わせをいただければと思います。

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日時:2024年8日22日(木)~23日(金) 10:00-17:30
会場:東京ビッグサイト 南展示棟 南 1ホール
分野:インフラ・安全・社会基盤
小間番号: S-026
出展内容:レーザー送出光学装置への補償光学系の応用とデモ

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