「大学見本市 2023~イノベーション・ジャパン 」に出展します

先端技術センターは、国立天文台産業連携室と協力して東京ビッグサイトで開催される「大学見本市2023〜イノベーション・ジャパン」に出展します。「海洋・宇宙」ブースの一角に、「汎用補償光学系:マルチスケールでの応用の展開」と題し、当センターの特任助教 服部雅之が補償光学系のデモシステムを展示します。
補償光学系は、動的補正により光学系の高精度化を実現する技術です。天体観測においては地球の大気が揺らぐことで星や銀河の像がぼやけてしまいますが、補償光学系を望遠鏡に導入することで、大気の揺らぎを補正してシャープな天体像を撮影することが可能になります。天文学分野以外へとその応用を広げるにあたり、補償光学系自体の精密性を維持しつつ安定性を保持することが問題となっていました。特許取得済みの調整系により、入射光学系に対する調整・緩衝性を持たせ、顕微鏡と望遠鏡のような全くスケールの異なる場合でも同一の補償光学系で安定動作が得られています。
本展示により実際の動作状況をご覧いただき、様々な分野への応用を検討いただければ幸いです。

日時:2023年8日24日(木) 10:00-17:30
        25日(金) 10:00-17:00

会場:東京ビッグサイト 南展示棟 南 1ホール

分野:海洋・宇宙 O-04

出展内容:汎用補償光学系:マルチスケールでの応用の展開

補償光学の効果

補償光学系無し(左)あり(右)でのタマネギ生細胞画像(特許第6394850より) クレジット: NINS

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